もうコンタクトレンズは必要ありませんブログ:2022年12月26日
父親はがんで入院し、余命を宣告されていました。
しかし、死と闘う人には健康という言葉は無縁のものでしょうか?
ぼくは父親の闘病生活を見ていて、
健康って何だろうと考えさせられました。
父親の肉体は、病にむしばまれていましたが、
心は誰よりも健康でした。
大部屋での笑い声はいつも父の声。
そして空を見ては、
大好きな俳句をノートに書きとめていました。
ぼくは父親の心の内をみようともせず、共に笑っていました。
しかし、そんな父親も個室へ移る日がやってきました。
怖かったに違いありません。
でも父親は「大声で笑えるな」といいました。
その視線の先にあったのは、
空が見えない窓、古い病室の壁のしみ…
暗く、静かな病室は、不安だけがあふれています。
ぼくは申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
父親は最期の時間を、この中ですごさなくてはならないのかと…
父親は、そんなぼくの気持ちを察したのでしょう。
「千羽鶴が華やかに見えるな」と、笑顔で言ってくれました。
父親は、
亡くなる1日前まで笑顔でいることができました。
ある10時、目を覚ました父親はぼくに、
「きれいな部屋だ」とやさしくほほえみました。
「壁も、窓の外も、千羽鶴も、みんな黄色一色だ。幸せの色だな」と。
すぐに肝臓のせいだとわかりましたが、
父親はうれしそうに笑うのです。
それが、父親の最後の笑顔となりました。
壁のしみも窓の外の病棟もきれいだ…と、目を閉じたのです。
病に倒れても笑ってくれた父親。
ぼくに心残りがないようにと最後に言ってくれた言葉…
ぼくは丈夫なを肉体持っています。
でもあんなふうに笑えているだろうか?
父親の残してくれた笑顔は、
周りの人みんなに健やかな心を与えてくれました。
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